2013年07月18日

騎士道物語「メリアドール」について


 FFT関連で、フロワサールの書いた「メリアドール」という物語があるらしい、と以前書きました。書きっぱなしにしておくのもアレだったので、ちゃんと探して読みました。原文はフランスの韻詩です。そんな昔の時代のフランス語が読めるわけもなく、数頁で挫折したので、英訳のさらに短くした版で読みました。原文(フランス語)のはアメリカのどこかの図書館(フロリダだったかな…適当)に電子データで公開されています。英訳もどこかにありました(←メモしなさいって…)。メリアさんのために、執念で頑張って探したんですよ…!
 大まかなあらすじ。メリアドールはコーンウォールの公爵の息子。騎士の試合に出る。対戦相手を殺す。対戦相手の婚約者だった姫と結婚。娘が生まれる。娘の名前はPhenoree(だったと思う…)。メリアさんに殺される相手がCamelという名前の騎士でどうやら夢遊病の模様。あんまりぱっとしない人。姫さんにも嫌われていたらしい、のでメリアがCamelを殺してくれたおかげで二人はめでたし、めでたし。
 …だいたい、こんな感じでした。ざっと読んだだけなので、どこがおもしろいのか全く分からないという…。原書のタイトルがMeliadorじゃなくてParadis d'Amourになっているのも有ったのですが、どのへんが愛の楽園…? 姫とメリアのやりとりも、原書だともっと魅力的なのかも。私が見た英訳だとかったるい、退屈な物語でした。メリアさんの魅力が全然分からない! フランス語の方だと、トリスタンやイヴァンの名前があったことはだけは分かったのですが、英訳ではその辺りがばっさりカットされていたので、メリアさんが、他のアーサーの騎士たちと、どのような関係を持っているのかももよく分かりませんでした。専門外すぎて分かりません。アーサリアンの方に代わりに読んでいただきたいです…。
 まとめようと思ったのに、全然まとまりませんでした。また、そのうちきちんと読み返してきます…


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2013年01月25日

名前考

 ついでに、FFTの人名メモ。北米版のFFTはオリジナルと獅子戦争とで表記がかなり違っているので、まとめてみました。オリジナル/獅子戦争の順番。獅子戦争の表記はあまり使われていないようですね。日本の発音に近いのが、オリジナルで、獅子戦争の方はがらっと変わってしまっています。ティータがティートラになっていたり。別人な方もちらほら。私は今のところは獅子戦争の方で統一してます。混ぜると面倒なので。
 おまけのおまけでキリル文字の表記も付けてみました。特に意味は有りません。ロシアだとこうなってるよーということで…。

・イズルード→Izlude Tingel/Isilud Tengille→Излад
 イズルードをIsiludと書くのはさすがに抵抗があるのですが…。発音は不安ですが、Isiludだとどうしても「イスィルッド」になりますよね。違ってたら大恥…。「ルー」の音がないのはさみしい。でもTingelだとtingle(体がうずく)とかと紛らわしいので、Tengilleの方が好みです。海外ファンの方が「テンジール」と読んでいたので、アクセントは後ろにあるんだ、とつくづく思いました。日本語と全然雰囲気が変わりますね。

・メリアドール→Meliadoul Tingel/Meliadoul Tengille→Мелиадоул
 よく変わった名前と言われているようです。たしかに他にあまり聞きませんね。melee and duel(乱闘と闘争)に発音が似ているとかも言われていました。妙齢の女の子にやめてあげて…! ということで、ちゃんとメリアさんが由緒正しき名前を持っているんですよ、ということを証明するためにフロワサールの本を探してきました。アーサー王物語由来の、騎士としてはこの上なく立派な名前です。アーサー王関連の施設としてティンタジェル城とかもあるので、(由来的には)ベオルブなんか目じゃないくらい立派なお名前だと思ってます。
 フロワサールがフランスの方なので、メリアドールもフランス系の名前かなーと思ってます。フロワサールの方だとMeliador(Melyadorとも書かれる)ですね。

・ヴァルマルフ→Vormav Tingel/Folmarv Tengille→Вормав
 ドイツにヴォルフラム(アーサー王物語関連の詩人)さんとかがいらっしゃるので、名前はドイツ系かなと思いましたが、綴りを見ているとロシア系にも見えてくる不思議。ヴォルフラムさんネタを引っぱってくるならば、ヴォルマルフさんは読み書きはさっぱりな武人な方(に見せかけて実はかなりの博識)。ヴォルフラムさんが詩人のクレティアンと縁がある人だったので、ヴォルマルフさんがクレさんを側に侍らせているのもうなずけます。

・ローファル→Rofel Wodring/Loffrey Wodring→Рофел
 Rofelというと、英語のスラングに似たようなものがあるので、あまりお上品な翻訳じゃないかと思いますが、Loffreyも日本語からかなり離れて何だか違和感…どっちもどっち…。

・ウィーグラフ→Wiegraf Folles→Виграф
 英国叙事詩「ベーオウーフ」のウィーグラフはWieglafで、FFTのウィーグラフはWiegrafになっています。獅子戦争であえて修正しないのはこだわりでしょうか。rとlの発音は結構違うらしいので(私には聞き分けが出来ません)、英語圏の人は気にならないのかな、と。
 余談ですがウィーさんのセリフに「Ha! No spoony bard could spin a sweeter tale!」というのがあって、ギルバートに喧嘩を売っているみたいで吹き出しました(笑)。 Spoony bard=ギルバートでいいですよねw

・クレティアン→Kletian Drowa/Cletienne Duroi→Клетайн
 獅子戦争でフランス風の綴りになり、一気に元ネタに近づいたお方。が!後ろにeがくっついているのは何故ですか! 女性名になっちゃってるのは何故ですか! フランス人名だと、基本e付くのは女性なのですが…。人名だと例外も多いから自分がよく分かっていないだけかもしれませんが、Cletienだけでよかったような。Cletienneだとクレティアンヌになります。名前のおかげで守ってあげたいかよわい貴婦人オーラがすごいです(と思うのは自分だけry)。「Cletienneと書くけどクレティアンと読んでね」ということにしておきます。

・バルク→Balk Fenzol/Barich Fendsor→Балк
 こちらも獅子戦争のおかげで貴族オーラが上がったお方。-chとか見ているとドイツ系…とか思いますが、どうでしょう。聖書の方にもバルクさんがいらっしゃって、聖典バリバリ書いちゃうくらいの聖職者?知識人?なので、このネタをFFTにも活かせないかと悩み中。「知識人」っていい響きですよねv 個人的な萌えポイントです。

 私は名前の由来探しとか好きなので延々とやってしまいますが、割と古今東西よくあることで、たとえば中国では「史記」や「論語」から語句を引っぱってきて自分の書いた書物を少しでも格調高くみせようとするのはよくあることです。西洋だと聖書なんか引用されまくりですね。名前の由来もその延長線上にあると思います。なのでFFTのウィーグラフが「ベーオウーフ」のウィーグラフと同じ名前を冠している、なんてのも単なる偶然とは思えないのです。きっと重ねてるんでしょうね。
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2012年12月26日

神殿騎士団の色

教会関連の本を読んでいたら、「西方教会の典礼色…赤・白・紫・緑・金・黒・青」と記述があって、こ、これはFFTのとお揃いじゃないですかー! と一人で喜んでいたりしました。偶然でも嬉しい…。金はアジョラさんの分だと思っておけば問題なし(私が)。
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2012年11月17日

オリナスvsディリータ(ED後)

「大聖堂」を見ていて思った事。もしかしたらFFTのエンディング後にこんなことが…とうっかり思ってしまいました。一応、オリナス王子はラーグ公の死後、呂国へ亡命したことになっているようなので、畏国の戦乱が落ち着いた頃に戻って来てもう一戦乱…なんて。
オリナス王子は、立場的には敗者として国を去っているのですが、血筋としては前王の長男という申し分ない身分なので、平民の身分から駆け上がってきたディリータと十分張り合えるかな、と。実際の歴史だとこういう場合どうなんでしょうね。まっさきに平家物語が思い浮かんできたんですけどどうしましょうか。で、でも頼朝は結局平家を滅亡に追い込みましたし!
まあ、万一にディリータとオリナスが争うことになったらオヴェリア様がかわいそうな状態になるのでやめましょうか。旦那と義弟が争うとか大変すぎる…。
アトカーシャの家も大分血縁関係がややこしいことになっていて、少なくとも私の脳内では全く整理できてないです。もう一回、ちゃんとFFTやり直したいです。
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2012年06月16日

北米版の剛剣

FFTの海外サイト見ていて、ふと気付いたこと。剛剣ってmighty swordなんですね! 日本語より格好いいじゃないですか!
剛剣って、なんだか字面がちょっと…なので(個人的な好み)、mighty swordの方が輝いています。何よりディバインナイトらしさが存分に打ち出されています。the mighty works of God!という感じで好き。いかにも教会の騎士らしいですよね。全然関係ないですけど、海外のファンフィクでクレティアンが団長さんのことをLord Folmarv!と呼んでいたのがかなりのクリティカルヒットでした。しゃべってたのがウィーグラフとかじゃなくてクレだったあたりが激萌え。…唐突にごめんなさい(笑)。

あと、これは前々から気になっていたことなのですが、「全剣技」って「ぜんけんぎ」ですか、それとも「ぜんけんわざ」でしょうか?
私はずっと後者だったのですが、動画サイト見ていてほとんどの方が「ぜんけんぎ」と読んでいることに気付いてカルチャーショック…! で、でも技は「わざ」と読めますよね…?
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